7月例会感想

  • 2012.07.19 Thursday
  • 09:51
 【新谷・記】

今月はまず米田さんから、「京大俳句」昭和104月号掲載座談会

「『黄旗』の印象を語る」の平畑静塔の言を受けての話題提起。

 

座談会の最後で静塔は、「満州に行つた虚子、たけし、野風呂氏等

の俳句と黄旗と比較することは面白いと思ふね。」と言っています。

そこで米田さんは、実際に高浜虚子・池内たけし・鈴鹿野風呂、3

の満州行の句と山口誓子の「黄旗」の句を比較してみようと、それぞ

れの句を掲示してくださいました。

 

私たちは比較する形で鑑賞したのですが、

「やっぱり誓子が一番!」という感想がほとんど。

「他と比べて切り口、つかまえどころが違う」

「スケールが大きい!」

「ロシア文学的」

「肉体派とも言える?!」

…と言った声も。

 

目に留まった誓子の句を数句。

 

  金州行

大枯野傾きて山を低うせる

草枯れぬ戦をかかる丘にせし

  湯崗子

傷兵は黄なるマントを白き衣(え)に

傷兵は冬も白衣(びゃくえ)に靴穿ける

  特別快車亜細亜號

枯野ゆく大き車輪に紅の輪を

 

それにしても、今回話題になった4月号座談会の中で、白文地の誓子

評が少し辛口になってきたのが興味深いです。さらには、静塔・白文地

共に、誓子の「黄旗」よりも「凍港」の方を随分高く評価していることも要

チェックかな、と思いました。

 

会の後半で勉強したのは、昭和1112月号。今号は、小寺さんが要点

をまとめたレジメを元に解説してくださいました。

 

波止影夫の「俳句の定型問題に就いて」の論評。
いつもながら彼の文
章は難解で、要点を捉えるのがやっと。
今回ご欠席の佐々木さんが
メールで、
「俳句の定型問題については、現在まで続く定型論で、内在率

や口語(散文)俳句など参加のメンバーにも結社により種々の立場の人

がおられるので、自らの問題としてどう考えておられるのか、ご意見を聞

きたい」とおっしゃっていましたが、そこまで話が及びませんでした。
また
機会があればぜひ話題にしたいですね。

 

今回参加のメンバーが特に興味を持たれたのが中山凡流「風刺俳句の

待望論」これについては綿原さんが感想を述べてくださるはず…?

 

「三角点」の作家たちがずいぶん腕を上げてきたのも頼もしく、今後が

楽しみです(俳句初級者の私が言うのもなんですが^_^;
今号では特に、
仁智栄坊の6句の中に、有名な無季の句
「戦闘機ばらのある野に逆立
ちぬ」が入っています。
後の白文地の選評に「仁智君は初めての投句
であり、恐らく初めての作句であらうが…」とあるのにはびっくりしました。

 

時間がないので今回のご報告はこのへんで…ごめんなさい。

 

梶谷さんが、天の川11月号(篠原鳳作追悼号)をご用意くださいました。

8月例会では、先に少し時間を取ってこれを読む予定です。後半は昭和

1112月号。羽田野さんに担当していただく予定。楽しみです。

 

私も、谷川昭彌さんの句集『ローマは雨』(ふらんす堂)をいただきました。

勉強になる素敵な句集です。臥せっている母にも音訳して聴かせたいと

思っています。ありがとうございました!(新谷亜紀)

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