攝津幸彦シンポジウムのお知らせ

  • 2012.08.31 Friday
  • 22:46

 (堀本 吟さんよりシンポジウムのご案内をいただきました)

攝津幸彦シンポジウム  
 
 今回のシンポジウムは、世代の異なる俳人が参集して、攝津の作品を再読し、語ることで、彼の俳句世界をもういちど2010年代の今に再設定しようとする試みです。

 攝津幸彦(1947-2007)、 関西学院大学で学びました。学友伊丹啓子(俳人・伊丹三樹彦の長女)の誘いで、関西大学俳句研究会を創立。全国学生俳誌連盟の大会(松山)で、戦後世代の俳句をになってゆく坪内稔典、澤好摩、小西昭夫、など、現在も活躍する俳人たちと出会い、その後の重要なネットワークとなりました。文学表現のスタートは関西だったのです。(母は角川俳句賞作家摂津よしこ。桂信子の「草苑」に所属)。

 やがて彼は、坪内稔典,大本義幸らと「日時計」「黄金海岸」等の同人誌活動をはじめます。卒業後は関東に移り住み、。戦後世代の同人誌「未定」に参加。まもなく同人誌「豈」を創刊、仁平勝、大井恒行、大本義幸らとユニークな俳句同人誌に育て上げます。高柳重信の五十句競作に応募して注目され、世紀末から今世紀はじめにかけて、同人誌から出発した戦後生まれの俳人として活躍しました。「豈」は現在、「俳句空―豈」として、筑紫磐井、大井恒行。酒巻英一郎を中心に継続されています。

 攝津幸彦の俳句は、難解とされるものが少なくありませんが、しかし幼児体験に根ざしたとうかがわれる懐かしいものもおおく、幅広い題材と大胆な方法の実験をこなし、初期には関西弁を取り入れた口語俳句など、また、超現実的なイメージの表現を試みるなどユニークな実験を重ねています。関西にあって前衛俳人といわれた赤尾兜子、林田紀音夫、伊丹三樹彦らと交流、晩年は永田耕衣に共鳴しました。先鋭な革新性と、伝統的な形式を自家薬籠中の物とした技術の高さによって、スケール大きさを認められています。

 句集は、『鳥子』、『與野情話』、『鳥屋』、『鸚母集』、『陸々集』、『鹿々集』。 死後に『摂津幸彦全句集』、『未完句集四五一句』と「未定稿句」集を含む。散文集『俳句幻景』。
逝去の一年前に阪神・淡路大震災が発生。数多くはありませんが、攝津幸彦の震災に関して書かれたと思われる三句を紹介します。   
 
  手の内をいくつもみせぬ春の地震  
  そして神戸そして学友朴散りぬ
  比類なく優しく生きて春の地震  以上『未定稿句集・四五一句』

今回は、摂津幸彦と関西を結びつけるための第一歩です。

  糸電話古人の秋につながりぬ   攝津幸彦

夭逝の異才のことを共に語りたくこの会を呼びかけました、どうぞご参加ください。
                 (大橋愛由等、岡村知昭、中村安伸 堀本 吟)
 関連
http://blog.goo.ne.jp/maroad-kobe
http://shiika.sakura.ne.jp/sengohaiku/settsu/2012-08-24-10353.html  
http://shiika.sakura.ne.jp/sengohaiku/settsu/2012-07-27-9835.html 
   

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神戸文学館 文学イベ ント・土曜サ ロンのご案内   
                      
・平成24年9月8日(土) 午後2時〜3時半

【シンポジウム】 
一九七〇〜八〇年“俳句ニューウェーブ”の旗手・攝津幸彦を読む」 
パネリスト:中村安伸(俳人)、岡村知昭(俳人) 堀本 吟 (俳人)   
       (総合司会 大橋愛由等(俳人・詩人)

攝津幸彦(1947〜96)は70年代から80年代にかけての俳句界に大きな刺激を与えた“俳句ニューウェーブ” の一翼を担いました。但馬・八鹿生まれで、関西学院大学在学中に俳句を始め、関西弁を使った句などユニークな実験を重ねました。前衛性と伝統性を併せ持った俳人と位置づけられています。世代の異なる俳人が集まり、作品を再読し語ることで、攝津の俳句世界をよみがえらせます。

開催場所: 神戸文学館 セミナーエリア  
受講料:   参加資料代として 200円をいただきます。(小学生以下無料)
申し込み: 先着順  定員50名 (当日も範囲内であれば可。)
申し込み方法:  受講名称、住所、氏名、電話番号を お知 らせくだ さい。
         ・ 電話・FAX: 078−882− 2028 (水曜日は休館日)  
         ・ハガキ: 〒657‐0838 神戸市灘区王子町3丁目1−2 神戸文学館あて
         ・E-mail : kobebungakukan@river.ocn.ne.jp  まで。

○交通案内
 阪急電車 : 王子公園駅 西出口から西へ 約500m  
 JR : 灘駅 北出口から北西へ 約600m
 阪神電車 : 岩屋駅から 北西へ 約800m 
 市バス :  王子動物園前から西へ 約200m.
 王子動物園西南角、赤レンガ造りのチャペル風建物
(元関西学院大学のチャペル跡、元市立王子図書館、元王子市民ギャラリー)
※会後、大橋愛由等の店、「スペイン料理・カルメン」(三宮)で、慰労と懇親会を
こないます。参加を歓迎します。できれば、事前にご一報ください。
(カルメン検索http://www.warp.or.jp/~maroad/carmen/

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